Aug 05, 2010
手形割引の誘惑
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東北電力のほか、9日は、全国の電力10社のうち北海道、沖縄電力を除く各社の管内で、いずれも最大電力使用量(速報値)が今夏最高を記録した。
日中の気温が上がったことで冷房使用が増えたためとみられ、10日も暑さが続けば、さらに更新する可能性がある。
東京電力管内では午後2時台に4824万キロ・ワットを記録し、8日に続いて今夏の最大使用量を更新した。東電の電力供給力は、東北電力への融通分を差し引いても、5460万キロ・ワットを確保しており、電力使用率は88%だった。
電力需給の逼迫が続いている東北電力は9日、この日の管内の最大電力使用量は1247万キロ・ワットで、2日連続で今夏最高を更新したと発表した。
東京電力から140万キロ・ワットの融通を受けており、融通分も含めた電力供給余力(予備率)は4・5%だった。10日はさらに電力使用量が増える見込みで、東北電力は、東京電力から急きょ拡大してもらった融通枠を活用する。
東北電力では、10日の管内の最高気温が9日を上回ると予想し、電力使用量も今夏最高の1290万キロ・ワットを見込む。このため東京電力から、今夏最大となる170万キロ・ワットの融通を受ける。これにより予備率は4・4%となる見込み。
東京電力からの融通枠は140万キロ・ワットが最大だったが、8日夜に東北電力が東京電力に60万キロ・ワット拡大して200万キロ・ワットにするよう要請し、了承を得た。東京電力の西沢俊夫社長は「互いに計画停電は絶対に避ける。危機であれば救う必要がある」と話す。
東京電力と東北電力の管内で9日、ともに午後2時台に今夏最大の電力需要を記録した。特に、水力発電所がストップしている東北では電力不足の懸念が強まり、東電から東北電力への融通枠を最大140万キロワットから206万キロワットに拡大した。一方、中国電力の火力発電所がトラブルで再び停止する。中国電から融通を受けている関西電力は、休眠中の火力発電所を来夏までに再稼働させる方針だ。
東電管内のこの日の最大需要は4824万キロ。供給力は5460万キロワットで、需要に対する余力を示す予備率は、13・1%と適正水準の8〜10%を上回った。10日は需要が4980万キロワットにまで伸びると予想し、東電は電力需給が「厳しくなる」として、「でんき予報」で節電を呼びかけた。
東北電は、7月末の新潟・福島豪雨で、両県の29の水力発電所(計100万キロワット)が停止した。9日は東電から140万キロワットの融通を受け、供給力1303万キロワットを確保したが、最大需要は1247万キロワットに達し、予備率は4・4%と切迫した。
東電から東北電への融通拡大は、福島県で共同で運営する常磐共同火力勿来(なこそ)発電所8、9号機(計120万キロワット)の東電の取り分、60万キロワット分などを東北電力に振り向けて行う。9日未明に接続の切り替えを終えた。
一方、中国電力は、石炭火力の三隅発電所(島根県浜田市、100万キロワット)で配管から蒸気漏れが見つかり、10日朝に再び停止する。供給力は1235万キロワットに落ちるものの、関電への72万キロワットの融通は続ける。ただ、関西電力は、停止中の原子力発電所の再稼働が認められない場合、来夏の電力不足が深刻化すると警戒。不安定な融通依存を避けるため、休眠中の火力発電5基を来夏にも再稼働させる方針だ。
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国内企業の多くが夏季休暇に入る中、半導体メーカーは例年通り休み返上で工場を稼働させる方針だ。当初は不安視された電力不足について、各社は「自家発電設備の稼働などで乗り切る」(富士通)構えだ。一方、デジタル家電需要の伸び悩みから、異例の長期休業を余儀なくされるケースもある。米国の信用力低下に伴う世界経済の不透明感が強まり、薄明かりが差したはずの半導体業界に陰りの色が見え始めている。
「震災による顧客の流出が想定より軽微で、今後は震災以前の出荷量に戻る」
こう語るのはルネサスエレクトロニクスの赤尾泰社長だ。強気の背景には自動車メーカーなどの生産が急ピッチで回復していることがある。回路設計などを行う国内10工場のうち、9工場を夏季休暇(13〜21日)中も連日稼働させ、主力の電力制御用半導体「マイコン」の供給を増やす。
東芝も、パソコンや携帯電話のデータを記録する「NAND型フラッシュメモリー」を製造する四日市工場(三重県四日市市)など主力3工場で夏休み(12〜22日)を返上する。スマートフォン(高機能携帯電話)向けの好調が続いているためだ。
さらに、国内に4拠点を構える富士通セミコンダクターも、20日から4日間の免震工事が予定されている福島県会津若松市の2拠点以外を連日稼働。データ記憶用半導体「DRAM」の国内唯一の専業メーカーであるエルピーダメモリの広島工場(広島県東広島市)も休み返上で稼働する。
ただ、被災地を除き地上デジタル放送完全移行が完了したことで、テレビなどの家電需要の反動減が予想され、欧米景気の落ち込みが追い打ちをかける。ルネサスはシステムLSI(大規模集積回路)などの需要減を見込み、子会社の山口工場(山口市)を14日から7日間停止。「1週間も工場を止めるのは異例」(関係者)という。
「米国債の格下げに端を発する形で世界経済に黄信号がともっている。盛り上がるとみていたパソコン需要もしぼんでしまう」(エルピーダメモリの白井康雄取締役)。回復基調とみられた業界にも、先行きに暗雲が漂っている。
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